自分の予想が当たった時はたくさんのお金を手にすることができ、予想が外れたときは少しの損で済む。
そのようなトレードを損小利大トレードといいます。
市場で当たった外れたというのではなく、利益と損失をバランスよく繰り返すことが重要なことです。
プロトレーダーは市場は予測不可能であることを実感しながら、その中で戦略を正しく使った時に、いくら稼げたのか、あるいは戦略を正しく使っても、いくら負けたのかといったところを、定量的に把握することに集中しています。
ここでは、損小利大トレードを実現するための5つのポイントについて紹介します。
完璧なトレードはない
トレードは、市場に対して自分の戦略をエントリーで表現します。
リアルビジネスの世界では、自分の考えにコミットして信念を貫くことが美徳と考え、それが成功の第一歩です。
しかしトレードの世界では、市場は自分の考えに関係なく24時間動き続けます。
市場の動きを見定めて、いかに自分の考えを素早く切り替えて、間違いを認めることができるかがポイントです。
この切り替えが早くできないと、ずるずると損失を拡大させ、資金を破綻させてしまいます。
1つ1つのトレードに完璧を求めるではなく、累積の損益向上を目指していく必要があります。
素早く損失を切って、次のトレードにつなげることをやっていかなければいけません。
連勝連敗回数を理解する
長期で累積損益を見ることが重要とお伝えしました。
1回のトレード、1日、1週間、1か月のそれぞれの累積損益にはかなりばらつきがあります。
勝率60%のトレードでも、6%の確率で3回連続の負けが起こりえます。
最初に利益確定、損切を設定したあとは、絶対にそれらを変更してはいけません。
一度変更してしまうと、変更する癖がついてしまい、損失をずるずると引きずり、万が一の連敗時も損失が大きくなってしまいます。
トレードレポートを見る
各FX会社には、自分のトレードの詳細がわかるレポートを見ることができます。
自分の戦略が利益確定が10pips、損切が5pipsで戦略を立てていても、実際のレポートをみると利益確定が5pips、損切が10pipsといったことが起きていることがあります。
自分の戦略をしっかり実行できているのか、できていなければ、何がいけないのかを見返さなければいけません。
シンプルに分析する
多くのFX初心者がいろいろなインジケーターを使って、エントリーと決済のタイミングを試し、トレードを複雑にさせています。
利用するインジケーターを移動平均線のみや水平ラインだけに厳選し、利益確定や損切を行うのがベストです。
シンプルであればあるほど、躊躇せずに決済をおこなうことができ、損切りの理由を探すこともしなくてよくなります。
練習する
これが一番重要です。
デモ口座などでとにかく練習し、エントリーと予め設定された利益確定と損切を繰り返し、トレード能力を向上させます。
トレードは簡単に見えますが、市場がリアルタイムで動いているため含み益が減るのを見てすぐに決済してしまったり、損切額が増えるのを見て、どこまでも損切できない人がたくさんいます。
何度も言いますが、事前に設定した利益確定と損切を変えてはいけません。
スポーツ選手やパイロットと同じで、シミュレーションでの練習を欠かさず行い、毎日ルーティーンを繰り返す中で精度を上げていくことが必要です。
まとめ
これらの5つのポイントを守ると、勝率が50%以下でも、長期で継続して利益を上げていくことができます。
最も重要なことは、利益確定と損切をいれたトレードを何度も繰り返し練習し、精度を上げていくことです。
初心者のときからさぼってしまうと、頭の中で今のチャートも思い浮かばなくなり、戦略をたてるためにもじかんがかかったりブランクがうまれます。
そのようなことがないよう、毎日しっかり相場に向かっていかなければいけません。
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