トレードを始めたばかりの頃は、市場に参加することだけで興奮をして、大きな利益を得られると思ってしまいます。
しかし、初心者のころが一番危険な時期であり、市場は弱肉強食の世界で、手加減が存在しません。
ビギナーズラックでたまたま稼げることもありますが、ほとんどがすぐに負け続けて破綻してしまいます。
運に頼ったギャンブルトレードを繰り返すうちに、資金はどんどん減り続けてしまった・・・。
そのようなことにならないよう、10個のポイントをまとめました。
シンプルに考える
SNSやウェブサイトをみてFXを学ぶことは、成長するためにはとても良いことです。
しかし、多くのFX初心者が移動平均線やフィボナッチ、RSIなどいろいろなインジケーターを使いすぎて、トレードのプロセスを複雑にしています。
これだと、いつエントリーして、いつ決済するのかといった意思決定を難しくさせてしまいます。
そのため、まずは移動平均線だけ、水平ラインだけといった、何か一つの指標だけを使ってトレードすることで、負けたときに戦略を見直しやすく、修正することができます。
デモ口座でトレードする
資金を大きく失ってしまうと、その損失を回復することは精神的にも時間的にも困難です。
自分の資金は、破綻しないようにしっかりと管理する必要があります。
誰でも最初はトレードで大きな利益を上げることを期待しますが、最初からそのようなスキルを持っている人はほとんどいません。
航空パイロットが、経験豊富な先輩から操縦法をフライトシミュレーターで練習して教わるように、トレードにおいても自分の資金を使う前に、仮想資金でトレードできるデモ口座が必要です。
デモ口座を使ったトレードは無意味だという人もいますが、そんなことはなく、トレードの結果をみながら自分のトレードがしっかり継続して勝てるものなのかを確認することができます。
通貨ペアの特徴を理解する
通貨ペアの特徴を理解して取引することで、安定的に利益を上げることができます。
例えば、リスク回避をしたいと思えば、比較的安定した動きのドル円(USDJPY)の夜間のようなリスクの少ない場面でトレードを行います。
よりアグレッシブに攻めたトレードをしたい場合は、欧州時間(日本時間の16時頃~)のユーロドル(EURUSD)の活発な動きの中で短期トレードを行います。
しっかり待つ
「待つも相場」という言葉があるように、自分の戦略どおりのエントリーポイントまでしっかりと引き付けて待つことが必要です。
FX初心者は、準備不足のまま適当にトレードをしがちですが、プロトレーダーはこれまで何度も経験してきた相場からどのようなところでエントリーするのかということをわかっていて、そこまでしっかりと待つことができます。
プロトレーダーがエントリーポイントを待っている様子は、獲物を物陰でじっと待ち続けるライオンのようなもので、静かにしているように見せかけて、実は張り詰めた緊張感をもってその瞬間を待ち続けています。
また、どこで利益確定をしてどこで損切をするのかなども明確にして、しっかりと予め設定された利益確定もしくは損切りが入るまで待つことも必要です。
トレード結果を確認する
トレードのミスや損失から学ぶことは、今後のトレードの結果に大きな違いをもたらします。
プロトレーダーが結果を見直すときは、最終的な損益ではなく、トレードのプロセスに注目して、考察します。
誰もが簡単に稼げる相場ではないからこそ、全ての行動に意味があり見返していかなければいけません。
なぜ今回は稼げたのか、なぜ負けたのかを分析し、それを次のトレードに活かす必要があります。
現実を見る
トレードで1億以上稼ぐ、億トレーダーという人もいますが、多くのトレーダーが期待に反して大きな損失を出しています。
ギャンブルのように大金を得るということに期待せずに、コツコツと長期的に利益が重なっていく展望をもって、トレードの知識を広め努力をする必要があります。
戦略に従う
自分の決めた戦略に従うことができれば、トレーダーとして生き残ることができます。
損失をコントロールして、利益を大きく伸ばす力は、特別なインジケーターや他人の分析結果から生まれるのではなく、自分の決めた戦略に従うことから生まれます。
プロトレーダーの多くは、たくさんの仮説を立てて、市場を予測しています。
仮説がその通りになり、市場が100%予測通りに動くことはありえないということをプロトレーダーもよくわかっています。
自分の決めた戦略に従ったトレードこそ、生き残りの方法だと言えます。
一度でも戦略を破ってしまうと、そこから何度も戦略を無視したトレードを繰り返し、損失が大きくなってしまします。
毎日学習時間を作る
トレードを始めたころは、自分にもできそうとか簡単に思えてしまいます。
「トレードは誰にでもできる」という情報が書かれていることがありますが、トレード自体はできても、勝ちに行くことができません。
FXは技術の進化でトレードしやすいプラットフォームが構築されていて、それを使いこなす必要があります。
自分の判断が瞬時に決済に結び付くためにも、トレードアプリの使い方などは必ずマスターしなければいけません。
市場でなんどもエントリーと決済を繰り返すことで、長期的に収益を得るスキルが身に付き、大きな損失も回避できるようになります。
コミュニケーションをとる
自分と経験が異なる、プロトレーダーの人などと定期的にあって会話をすることをお勧めします。
SNSが発達したいまは、オンラインでさまざまな会話をすることができますが、その向こうにはビジネス目的の偽のトレーダーがいることが多くなっています。
実際に顔を合わせて、市場で得た経験をくまなく分析し、どのようにメンタルに打ち勝ってきたのかを細かく話せるトレーダーから話を聞くことで、トレードの精度が向上します。
トレーダーの悩みはトレーダーにしかわかりません。
100%勝つことは不可能で、負け続けることもあります。
また、勝っている時に含み益が減ることを恐れてストレスを感じることも多いです。
そのような悩みを話せるトレーダーを見つけましょう。
コントロールする
絶対に勝てる手法、聖杯は存在しません。
どんなに素晴らしい分析や情報があっても、その1つの情報だけで勝ち続けることは不可能です。
どのように負けて損失を少なくし、どこまで利益を伸ばせるかは、メンタルと資金管理でコントロールしていく必要があります。
実は、プロとFX初心者で、勝率に大きな差はありません。しかし、最終的な利益は全く違います。
プロトレーダーは、損失を素早く認めて、利益を伸ばし続ける時間をもちます。
含み益が減って一旦マイナスに振ったとしても、すぐに損切や利益確定をするわけではありません。
予め設定した値まで、しっかりと待つメンタルコントロールが大事です。
まとめ
これら10個のポイントが、相場で生き続け勝てるトレーダーになるために必要なことです。
負け続けているトレーダーも、これらの10個のポイントをしっかり見直すことで基礎を構築し、勝てるトレーダーへと成長していくことができます。
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