タイトルの件について、あなたは知っていましたか?
もし知らないという方、身の回りでこんなことが起きてませんか?
- ゴールドの取引でめちゃくちゃ損している
- 2年前に通用したEAが損失に耐えられなくて破綻した
これには明確な理由があって、それを説明していこうと思います。
ゴールドのpipsの基礎
まず、ゴールドは1pipsあたりどれくらい損益が動くかわかりますか?
例えば、ゴールドのレートが1880.00ドル→1880.10と0.1ドル上昇した場合、これは1pipsの上昇となります。
このとき、ドル円のレートは100.000だとします。
1880.00で1.00ロット(10万通貨=10万ドル)ロングして、1880.10で利確していれば1,000円の利益になります。
計算式を示すとややこしくなるので、
ドル円のレートが100円の時に、ゴールドで1ロットを取引した場合、1pipsあたりの損益額は±1000円。
これを覚えて下さい。
2021年6月15日の例
2021年6月15日の午前10時のドル円のレートは、1ドル110.110円。
この時のゴールドのレートは、1866.60です。
1ロット(10万通貨)でロングして、1pips下がった1866.50で損切りした場合の損失額は、1pips×1000円×(110.110÷100.000)=1,101円です。
2023年6月15日の例
2023年6月15日の午前10時のレートは、1ドル140.390円。
この時のゴールドのレートは、1939.00です。
1ロット(10万通貨)でロングして、1pips下がった1938.90で損切りした場合の損失額は、1pips×1000円×(140.390÷100.000)=1,403円です。
損失額の比較
ここで、それぞれの日での1pipsあたりの損失額を比べると、
-
2021年6月15日:1,101円
-
2023年6月15日:1,403円
1403÷1101≒1.27となるので、2年前と比べて27%も損失額が大きくなっていることになります。
まとめ
どうでしたか?ゴールドのレートだけをみていては、損益額の計算は適正に行うことができません。
その時点でのドル円のレートが密接に絡んでくるので、昔は損失に耐えれたEAも、今のドル円のレートでは耐えれなくなってきます。
こういうことをわかってないで、ゴールドのナンピンマーチンEAを使うと、すぐに破綻してしまいますので、注意してください。
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